学校施設の適切な耐用年数は?
市役所本庁舎の耐用年数
多目的グラウンド整備の概算費用は約70億円

の続きです。

それぞれの事業についての市の考え方を確認した上で、優先順位について確認しました。求める答弁は引き出せませんでしたが、グラウンド整備について、利用の目的さえ決まっていれば、事業の実施時期は、必ずしも市がこだわっている時期でなければならないことはないようです。今後、グラウンド整備の事業費用や事業着手時期について注視しつつ、健全な財政運営の観点から提言をしていきます。

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ちょうど1年前の同じ日の一般質問で、「平成元年以降の平均である153億円程 度、もしくは震災後減少した124億円以上の基金残高を維持したうえで、5次総期間に活用可能な一般財源を算出すべきではないか」と質問しました。その際の答弁から3か所抜粋します。

①「第5次総合計画期間中に活用可能な一般財源をお示ししたのは、これを全て使い切るという意味のものではなく、5次総期間に取り組む事業を議論するために、現時点での試算値をお示ししたもの」

➁「5次総の事業計画では、老朽化した施設の更新や改修、市民生活の安全に資する事業、第4次総合計画以前からの懸案事項の解決を図る事業、都市の魅力を向上するための事業などについて、その緊急度や優先度を検討し、期間中に活用可能な一般財源798億円の範囲内で実施予定の投資的事業等を示していくものと考えています。」

③「阪神・淡路大震災後に基金残高が最大で124億円減少しており、このことなどを踏まえ、基金残高の確保を念頭に、堅実な財政運営に努めてまいりました。」 と答弁しています。

基金残高について市は適正な残高を示しませんが、不測の事態もありえますし、答弁から阪神・淡路大震災後に減少した124億円程度は必要という認識をもっていることが読み取れます。

今年7月に示された「5次総の収支見通し及び事業計画」の試算で、基金残高は54億円でしたが、病院統合や多目的グラウンドの費用試算が含まれると更に減少します。財源を「全て使いきるという意味のものではなく」、「緊急度や優先度を検討」し、事業を実施するのであれば、局を超えて5次総期間における事業の優先順位を明確にし、優先順位の高いものから着手すべきです。

学校の長寿命化計画の予算は後半に多く配分されています。
5.1

学校は子供達が日々のかけがえのない時間を過ごす場所であり、避難所としての役割もあります。財源を「全て使いきるという意味のものではな」ければ、5次総期間の後期に不測の事態が起きた場合、長寿命化のための改修工事が5次総期間より更に先延ばしにされるかもしれません。

甲子園浜1丁目の土地について買い戻し及び使い道を決めなければ国からの補助がつかないことからグラウンドを整備するという方針は一定理解できます。しかし、5次総期間の事業の優先順位を考えると、グラウンド整備より学校の長寿命化など市民生活に不可欠な事業の実施時期を優先させるべきです。5次総期間10年の全事業と不測の事態にも対応できる財政のメドがついてから、そのタイミングで買い戻し及びグラウンド整備をしても問題はないと考えます。


【Q】
5次総期間の後半かつ財源のメドがついた時期に、甲子園浜の土地買い戻し及びグラウンド整備をすべきではないか。
〇5次総期間における事業着手時期について局を越えて全ての事業の優先順位を決めるべきではないか。

【A】
市が取り組まなければならない課題は、施設の老朽化対策や、新たな行政需要への対応、過去から引き継がれた課題の解決など多岐にわたっており、これらを総合的な観点から検討し、必要な行政課題に対応できるよう事業計画を策定しております。

中でも、学校の長寿命化は、優先的に取組を進める必要があると考えていることから、5次総の事業計画において、多額の一般財源を割り当てた事業となっています。

一方で、甲子園浜1丁目の西宮市土地開発公社所有地は、本市が下水処理施設用地として公社に先行買収を依頼した土地の一部であり、10年間の暫定利用期間が終了したのち、国が強く求めている公社経営の健全化の観点から、市が土地を買い戻さなければならない事情があります。 このように、どちらの案件も、対応が必要な課題となっています。

このため、今後、必要な手続きを進めながら、5次総前期の終わりごろに甲子園浜1丁目の土地を買い戻し、多目的グラウンドを含む公園としての整備に着手することを検討しています。この多目的グラウンド整備事業の中で大きな割合を占めるのは、土地の買戻し費用です。公園及びグラウンドの整備につきましては、今後、できる限り市の負担を抑えた計画となるよう検討を進めていく考えでございます。

このように、5次総期間における事業の優先度等について、局を超えて総合的に調整した結果が、現在の事業計画であると考えております。なお、事業計画に掲げた事業の具体的な着手時期や進捗につきましては、毎年の実施計画や予算編成の中で、その時点での緊急度や優先度を勘案するなどにより調整を図っていくものと考えております。


西宮市議会議員 わたなべ謙二朗(わたなべけんじろう)のブログ